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文章壊れ気味。

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カーテンの半分掛かった窓からは、オレンジ色の夕陽が差し込んでいた。
小さな部屋の中には、僕と君の二人しかいなかった。

「もうこんな時間、か…」

時計を見上げた君がつぶやいた。
何時?と僕が尋ねると、君は素直に時間を教えた。

「洗濯物を取り込まないと」

隣で横たわっていた君が、思いついたようにそう言って起き上がると、フッと風が起こって僕の身体は薄ら寒くなった。
僕と君との非日常は、夕闇が運んだ日常で壊れていく。
壊れるなんて表現はいきすぎる。ほつれる方が正しい……独り言のように、僕は考えた。

「ずっと一緒、だよね?」

僕は、洗濯物をいじくる君に話しかけた。

「うん、そうだよ」

いつもの返事が返ってくる。

「いつまでも?」

「うん」

「そっか」

押し問答のような、「いつもの」会話が終わると、僕は声を出さずにニヤついた。


「でも、だ」

少しの間をおいて、僕は「いつもの」を壊した。今度こそ。

「僕らは永遠に生きていられるわけじゃない。なら僕は、君が瞳を閉じるその瞬間まで一緒に居る」

いつ僕だって死ぬか分からないから。
今日の夜、帰り道に刺し殺されるかもしれない。
明日の朝、階段から落ちてしまうかもしれない。
何ヶ月かあとの朝、僕は目を覚まさないかもしれない。
明日は、もう来ないかもしれないから……
突然襲う虚無感。

「……何言ってるんだよ、今日、どうしちゃったんだよ」

洗濯物をいじる君の手が止まって、僕の元に帰ってきた。
頬をなでる温かい手。何物にも替え難い存在。

「ごめんね、僕も何言ってるか分かんないよ」

僕は緩く笑った。力なく、というと正しいかもしれない。
別に、寂しかったわけじゃない。
今は君がいるから。笑ってくれてる、話を聞いてくれる、君が居る。
それだけで幸せなはずなのに。
何故それ以上を求めるんだろう?

好きだから、愛してるから、言葉でいくら言っても足りなくて、それに勝る「何か」が欲しくて、
人間は強欲だから、それを探してしまう。
君を独り占めしたくなる…

僕の瞳にだけ映ってくれたらいい、僕にだけ笑ってくれたらいい、優しくしてくれたらいい、僕にだけ、僕にだけ、僕にだけ……



「何か不安なのか?」

君は優しく話しかける。抱きしめる。
僕は、その優しさに、良くも悪くも溺れてしまう。


「ううん…」

君が何も喋れないように、僕の唇で君の唇をふさいだ。
右目から、涙を逃がす。
僕は、君を愛しすぎて、狂ってしまったのかな。
君は、何も知らない。僕も、僕を知らない――

********

何か本当にぶっ壊れてしもうたorz
独占欲の一種ですよね、おそらく。
もう、「僕」も「君」も、どっちを男女にしても大丈夫な具合。いっそ同性でも平気そうな。
うぼあ。
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